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サイテックジャーナル
1999年10月29日号


2000年問題 政府発表の内容


 サイテックジャーナル10月25日号に書いたとおり,本日10月29日,2000年問題に関する政府の発表が行われました。各新聞にも記事が載っているようです。主な内容は以下の通りです。



 小渕首相が本部長を務める高度情報通新社会推進本部が,「コンピュータ西暦2000年問題に関する年末年始に向けた準備について」というタイトルで国民向けに公表した11項目の留意事項です(全文はこちら)。今後も2000年問題を周知徹底するため,新聞やテレビなどを通じた広報活動を強化するようです。

 今回公表された項目,多くは今まで言われていたものだと思います。すでに準備している人も多いことでしょう(準備していますか?)。比較的耳にしていなかったのは,電話,インターネットの利用自粛です。

 最近はあまりききませんが,4,5年前は正月に多量の年賀状メールがインターネット上に流れ,一部のサーバーがパンクしてしまった,というような事件も起こっていました。メールは宛先にアドレスを追加するだけで簡単に出せてしまうので,数が増えがちです。しかも同じ文面であれば何通出しても値段は同じ。特に社交辞令的年賀状は簡単に数が増えてしまいます。また,郵政省経由の年賀状と違って,年賀状メールは電子メールなのですぐに相手に届いてしまいます。従って12月中に出すことができません。これも1月1日に多量にアクセスが集中する原因となっているようです。

 他にも世界各国のカウントダウンや初日の出の映像がインターネットで中継されたりしています。最近流行のチャットやインスタントメッセージ等を利用しながら年を越そうとする人もいるかも知れません。2000年問題がなくても,年末年始はインターネットが込み合って,いろんなところに負荷がかかりやすい時期なのです。

 いずれにしても,この電話,インターネットの自粛に関しては,食糧の備蓄などと違って前もって準備はいりません。「そのとき」頃気を付ければよいだけです。


 首相官邸のホームページ2000年問題に関するページにも,2000年問題に関する政府の対応や,Q&A等が公開されています。

 今後も政府などからいろいろな情報が公開されると思います。常に正しい情報に基づいて,早めに必要な準備をしていきましょう。

Written by 大坪 和久


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