Home サイテックジャーナルTOP

サイテックジャーナル
2000年2月11日号


あなたのパソコンでWindows2000は動くのか


 Windows2000が2月18日に発売されます。発売まであと1週間となりました。発売日に手に入れてすぐにインストールしようと決めている人もいるでしょう。

 しかし,ちょっと待ってください。あなたのパソコンでWindows2000が動くかどうかの確認は済ませていますか? Windows2000は単なるアプリケーションではありません。OS,つまりパソコンを動かす基本的なソフトです。ワープロなどの普通のソフトと違って,パソコン本体と密接な関係を持っているのです。パソコン本体がWindows2000に対応していなければ,インストールして動かすことはできません。

 果たしてあなたのパソコンでWindows2000は動くのでしょうか。Windows2000への対応について調べてみましょう。


■パソコン本体だけの問題ではない

 ところで,パソコンがWindows2000に対応しているとはどういうことなのでしょうか。パソコンはいくつかの部品が組合わさった装置です。たとえばインターネットに接続するために電話線をパソコンにつないでいる場合は,そのパソコンにはモデムという部品が組み込まれています。あなたのパソコンがWindows98で動いている場合,Windows98がモデムをコントロールして電話をかけたりデータの送受信を行っています。あなたのパソコンに組み込まれているモデムがWindows98に対応しているので,モデムをコントロールすることができるのです。

 あなたのパソコンにWindows2000をインストールしたとします。組み込まれているモデムがWindows2000に対応していれば,今まで通り電話をかけてインターネットに接続することができます。しかし,もしモデムがWindows2000に対応していなかったらどうなるでしょうか。Windows2000はモデムをコントロールすることができないため,電話をかけることはできません。インターネットに接続することもできなくなってしまいます。

 モデム以外の部品についても同じことがいえます。パソコン内部に組み込まれている部品だけではなく,プリンタやスキャナなど外部に取り付けている周辺機器についても同様です。対応していない部品はうまく動作することができません。部品によってはその部品がうまく動かないとWindows2000を立ち上げることさえできなくなってしまいます。そのような装置にはそのままWindows2000をインストールすることはできません。


■対応していないなら対応させる

 では,対応していないパソコンや周辺機器でWindows2000を利用することはできないのでしょうか。

 先ほどWindowsがモデムをコントロールして電話をかけるといいましたが,正確には,Windowsが直接モデムをコントロールしているのではなく,Windowsとモデムとの間にはドライバーソフトというものが働いています。このドライバーソフトとは,Windowsとモデムの間に入り,Windowsがモデムをコントロールできるようにするものです。プリンタやスキャナを買ってパソコンに取り付けたことがある人は,プリンタなどに付いていたフロッピーディスクやCD-ROMを使って,ソフトをインストールしたと思います。そのときインストールしたのがドライバーソフトです。部品や周辺機器をWindowsでコントロールできるようにするためのソフトなのです。

 周辺機器がWindows2000に対応しているということは,正確にいうと,Windows2000に対応したその周辺機器用のドライバソフトがあるということなのです。つまり,Windows2000に対応したドライバーソフトさえ手に入れば,その部品や周辺機器をWindows2000に対応させることができるのです。

 各パソコンメーカー,周辺機器メーカーなどは,ホームページなどでWindows2000への対応状況とともに,Windows2000用のドライバーソフトを配布しています。これのドライバーソフトを利用すればWindows2000を使うことができます。

 実際には,ドライバーソフト以外にもWindows2000への対応に関係するものがいくつかあります。これらも含めて,多くのメーカーは情報を公開しています。Windows2000を導入しようとしている人は,一度これらのホームページなどで情報を調べることをお薦めします。


●参考ホームページ

 Windows2000対応状況リンク集
   http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20000210/win2k.htm

Written by 大坪 和久


Home サイテックジャーナルTOP