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サイテックジャーナル
2000年2月24日号


Windows2000 マイクロソフトの考え


 サイテックジャーナル2000年2月21日号で,「はっきり言って,あなたが個人的用途にパソコンを使っているのであれば,今すぐWindows2000にする必要はありません。というよりむしろ現時点ではWindows2000にしない方がよいでしょう。というかWindows2000にしてはいけないという方が正しいかも知れません」と書きました。

 これってよく考えると結構まずいことを書いていますよね。Windows2000を買ってはいけないと言っているわけですから。ホームページに載せた後少し気になっていました。この記事のせいでWindows2000の売上が落ちてしまったらどうしよう。マイクロソフトから訴訟を起こされるかも知れない!?。

 もちろんちゃんとした根拠があって書いたことなのですが,ちょっと気になったのも事実です。しかし今日の新聞を見て安心しました。マイクロソフトの考えも同じだったのです。

 「初心者を含む個人には98を勧め,企業にはNTと後継版の2000を使って欲しいと強調してきた」(2000年2月24日付日経産業新聞)。これは,マイクロソフトの成毛真社長が記者のインタビューに答えた内容です。また,成毛社長は別の記者会見でも,「Windows 2000は、Windows 98の後継ではなく企業向けの製品である。初心者にお勧めするものではない。本日の会見は、このことを広くお知らせするために開いたようなものです」と断言したようです(http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20000218/w2k_4.htm)。

 ということで,マイクロソフトの確認もとれました。サイテックジャーナルに書いた内容は間違いではなかったのです。これで訴訟を起こされることもないでしょう。

 みなさんも,Windows2000をインストールするときには,必要性や適正を十分考えて行うことをおすすめします。新製品が出るととにかくすぐに使ってみたいという気持ちは痛いほどよく分かりますが,ちょっと考えてからにしましょう。

 ところで,成毛社長の話の中に「NT」という言葉がでてきました。これは「WindowsNT」のことです。Windows98や95とは異なるWindowsです。Windows2000を知るためには,この「WindowsNT」を知ることが必要です。これについては次号で紹介します。お楽しみに(前回も書いたような気が...)。 

Written by 大坪 和久


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