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サイテックジャーナル
2000年7月25日号


インターネット関連サービス110番


 インターネットで商品を買う人が増えてきましたね。以前は,「この本インターネットで買ったんだよ」というだけで珍しがられたものですが,今では,これくらいで驚いてくれるのは田舎の両親くらいになってしまいました。便利なサービスがどんどん増えていき,そしてそれを利用する人がどんどん増えていくというのはいいことですね。ますます便利で楽しい社会になっていきます。

 しかし,一方ではネットの危険性も指摘されていますね。けん銃やドラッグの売買や,掲示板を使った犯罪の依頼,プライバシーの侵害,ストーカー行為,クレジットカード詐欺...。他にもたくさんあります。こわいですね。

 これらの犯罪の中で,最近特に多くなってきているのが,商取引に関する犯罪です。特に目立つのが,ネットオークション関係の犯罪です。テレビのニュースで見かけることも多くなりました。

 よくあるのが,オークションでノートパソコンを落札し,代金を出品者が指定する銀行口座に振り込んだのだけれども,いつまで待っても落札したノートパソコンが送られてこない,というものです。メールで催促してももちろん返事は返ってきません。

 このような事件の場合,もちろんだました方が悪いのですが,だまされる方も,もう少し注意すればだまされずにすむのではないかと思います。現実の世の中で,顔も見たことがないどこに住んでいるのかも分からないような見も知らずの人に,数十万円という大金を預けたりするでしょうか。そんなことはしませんよね。なのに,ネットというだけで,名前が本名かどうかも分からないような見も知らずの人にノートパソコンの代金を送ってしまう。「だますなんてひどいね」と言うよりは,「なんでお金送ったりしたの」と言いたくなってしまいます。ちょっと考えれば防ぐことができそうな事件ですね。

 これはネット通販でも同じ。信用できるかどうか分からないショップに前金で代金を送付するのは危ないことだという自覚が必要です。



 といっても,どんなに気をつけてもトラブルに巻き込まれることはあるものです。そんな人のために,「インターネット関連サービス110番」が設けられます。これは,財団法人 日本消費者協会が実施するもので,明日7月26日(水)〜28日(金)の間,インターネット関連のサービスに関する苦情を電話で受け付けるというものです。トラブルに巻き込まれたことがある人は,問い合わせてみてはいかがでしょうか。

 でも最も大切なのは,トラブルに巻き込まれないための情報を手に入れ,しっかり判断して行動するということです。ショップやオークション主催者側も,トラブルが起きないようにいろんな工夫をしています。ネット通販もオークションも,うまく使えばとても便利です。私は両方とも使っています。何年も探し求めていたものを手に入れることができたときは感激です。うまく使っていきましょう。


●関連ホームページ

 ・財団法人 日本消費者協会
    http://www1.sphere.ne.jp/jca-home/

 ・インターネット関連サービス110番
    http://www1.sphere.ne.jp/jca-home/110.html

Written by 大坪 和久


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