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サイテックジャーナル
2000年9月17日号


コンピュータはビスケットがお好き!?


 先日あるお客さんからトラブル発生の電話がかかってきました。インターネットに接続できなくなったというトラブルです。昨日までは使えていたのだけど,今日は全く使えないとのこと。電話で詳しく症状をきき,いくつか考えられる解決法を試してみてもらったのですが,問題は解決しません。そこで,お客さんのオフィスにうかがって調べることにしました。


 オフィスに到着。お客さんにいつものように操作してもらいました。確かにインターネットに接続できません。このお客さんは,インターネットに接続するたびに毎回パスワードを入力しているのですが,パスワードが違うというメッセージが出て,接続できないのです。

 パスワードを忘れてしまうことはよくあることです。他のパスワードと混同することもよくあります。いくつか考えられるパスワードを入れてもらって試したのですが,やはりうまくいきません。インターネットに接続するための設定も確認したのですが,特に問題はないようです。

 そこで,他のパソコンからインターネットに接続してもらってみることにしました。するとなんの問題もなく接続できました。パスワードは間違っていなかったのです。となると,原因は接続できないパソコンにあるはず。どこかの設定がおかしくなっているのです。早速調査を開始しました。


 調査を開始して数十分,考えられる箇所は全て調べたのですが,問題を発見することはできませんでした。設定に問題はないようです。しかし,まだインターネットに接続はできません。困ってしまいました。

 思い当たる箇所を調べ尽くしてしまったので,途方に暮れてポチポチとキーボードをたたいていると,おかしなことに気付きました。キーを押しても文字が入力されないキーがあるのです。これは変です。キーがうまく機能していないようです。もし,このうまく機能していないキーの文字がお客さんのパスワードに含まれていたとしたら,パスワードは,正しく入力したつもりでも正しく入力されないことになります。お客さんに確認してみました。すると,やはりその文字がパスワードに含まれていました。

 お客さんがパスワードを入力するとき,私は,お客さんのパスワードを見てしまわないように,いつもよそを向くことにしています。今回も,お客さんがパスワードを入力するときには画面やキーボードを見ていなかったので,パスワードが正しく入力されていなかったことに気付かなかったのです。

 これで問題の原因は特定できました。次は修理です。問題のキーを何度か押してみます。やはり文字は入力されません。キーボードに顔を近づけて問題のキーのまわりをよく見てみると...,ん!? 何かついています。1ミリくらいのゴミのようなものがキーの裏側についているのです。さらによく見ると,キーを押してもゴミが邪魔してキーが深く押し込まれていない様なのです。このゴミがあやしそうです。

 そこで,お客さんからクリップを1つもらい,それを伸ばして針金の様にして,その針金の先でゴミをつつきます。するとゴミがとれました。キーを押してみます。ちゃんと入力できます。お客さんにもう一度パスワードを入力してもらいました。無事インターネットに接続できます。問題は解決しました。この1ミリのゴミのせいでインターネットに接続できなかったのです。


 あなたの目の前にあるキーボードをよく見てください。すきまにゴミがたまってませんか? たまには掃除してあげてくださいね。ちなみに,こんな調査結果もでています。気をつけましょう。しかしこんなことまで調査するなんて...。確かに前代未聞の調査でしょう。

●関連ホームページ
   http://www.zdnet.co.jp/news/0009/16/b_0915_15.html
   http://www.zdnet.co.jp/news/0009/18/dirtypc.html (2000.9.18追加)

 

 


Written by 大坪 和久


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